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ふるさと納税事業者さん記事

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事業者と寄付者という関係だけではなく、ふるさと納税制度が終わったったとしても関わりを持ち続けてほしい。そんな思いで書かれた事業者さんの記事をまとめています。 錦江町では、ふるさ… もっと読む
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記事一覧

天日干しにこだわり続ける。鵜瀬水産

天日干しにこだわり続ける。鵜瀬水産

みなさんにとって、干物とはどのようなイメージでしょうか?豪勢な魚料理というよりは、日常になじんだ、ケの食事と思われる方が多いのではないかと思います。

そんな中、今回ご紹介するのは鵜瀬水産の代表、鵜瀬智昭さん。
鵜瀬水産は、智昭さんのおじいさんの代から始まり、現在三代目として魚の卸しや干物などの加工を行っています。

錦江湾が真正面に見える海沿いに加工場が位置しており、中では従業員の方々が朝から魚

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花を通して豊かな人生を。花千手

花を通して豊かな人生を。花千手

「花屋が多い国は、豊かなんです。」

そうおっしゃるのは、花屋をされている「花千手」の中村千昭|《ちあき》さん。
中村さんは、フラワーアーティストとして作品作りやお花の販売を行っています。

錦江町の葬儀屋と花屋を経営しているご両親のもとで育った中村さん。学生の頃はデザインの学校に進みたかったそうですが、会社を継いでほしいとご両親から説得され、大阪にある経営の専門学校に進学されました。

卒業後は

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草木染めのぬくもりを。「tuzu.」

草木染めのぬくもりを。「tuzu.」

「ここにしかないものを染めていきたい」。

そうおっしゃるのは、錦江町の地域おこし協力隊として活動する吉屋和鼓さんです。

錦江町の隣の鹿屋市出身で、高校まで地元で暮らしていた吉屋さん。
高校卒業後は上京して企業に勤めながら、服飾・ファッションの専門学校である文化服飾学院に通われていました。

専門学校では藍染めや紅茶染めのワンピースを製作したり、いつか染め物をやりたいという思いがあったとおっしゃ

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納得した手作りの味を。内門精肉店

納得した手作りの味を。内門精肉店

「人が作っているものは何でも作りたくなっちゃうのよねえ。」と話してくださったのは、内門精肉店の内門サナエさん。
両親の代から始まった精肉店を高校卒業後に継ぎ、もう60年以上。現在はひとりでお店を切り盛りされています。

人気商品である「自家製味噌を使った豚の味噌漬け」の味噌は、内門さんの手作り。
なんと味噌は麹菌からつくっており、米と麦を合わせて麹菌を培養されています。
商品として販売はしていない

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人がすきだから商売も好き。~厚ケ瀬精肉店~

人がすきだから商売も好き。~厚ケ瀬精肉店~

「元気の源だから。仕事は」

そうおっしゃるのは、創業60年を迎える厚ヶ瀬精肉店の厚ヶ瀬みすさん。厚ヶ瀬精肉店は、みすさんと、旦那さんである政美さんのお2人でお店を運営しています。
もともと政美さんのご両親の代ではじめた精肉店でしたが、お母さんが突然亡くなり、東京にいた政美さんが、急遽錦江町に帰ってお店を引き継ぐことになりました。

突然のことで、とにかく仕事に一生懸命だったという政美さん。唯一の

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お菓子を通して家庭の幸せを届ける~N.atural~

お菓子を通して家庭の幸せを届ける~N.atural~

どんな人でも安心して食べてほしい。
そう思って素材にこだわったベーグル屋さんを営んでいるのは、川口幸奈さん。お店の名前は、自然のものを使っていることを分かりやすく知ってもらおうとN.atural 082 という名前にされました。ナチュラルなものを扱うおやつ(082)屋さんです。

「子どもが生まれて、何にも口にしていない身体に、添加物まみれのものを食べさせるのがすごく抵抗があった」と、お子さんが生

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地元の人に食べてもらいたくて~ふる里館~

地元の人に食べてもらいたくて~ふる里館~

気持ちの良い海岸道路沿いにあるふる里館は、創業12年目。運営を担う坂下水産は、代々ヒラマサやカンパチを養殖して市場に出していました。しかし地元の人にはヒラマサという名前が知られておらず、食べてもらうこともできません。せっかくだから、おいしく新鮮なヒラマサを、地元の人たちにも食べてほしい。そんな想いで、ふる里館を立ち上げました。

ふる里館の運営は、なんと7家族で行っています。主に旦那さんたちは漁師

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丁寧に引き継いだ本物の味~禧明館~

丁寧に引き継いだ本物の味~禧明館~

創業84年目になる禧明館を営んでいるのは、長濱修一さんと、恵子さん。修一さんのお父さんが旅館業と一緒にうなぎ屋を始めたのがきっかけでした。

禧明館のうなぎは「地焼き」といわれる焼き方で、「蒸し」をいれない西日本に多い焼き方をしています。「蒸し」を入れない分、焼きは特に重要。最近では熱を平均的に通しやすいためガスや電気が使用されることが多いですが、禧明館ではこだわって炭焼きをしています。炭は錦江町

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先々代から引き継いだお茶づくりの信念 ~城下製茶~

先々代から引き継いだお茶づくりの信念 ~城下製茶~

「お客さんに喜んでもらえるお茶をつくる。それがすべて」

そうおっしゃるのは、城下製茶の城下浩一さん。城下製茶は、浩一さんのおじいさんが昭和30年からお茶を作り始め、今では孫の4人を中心に、おじいさんから受け継いだ茶畑を大切に育てています。

製茶の工程はお茶の栽培、摘採、加工の3工程に大きく分けられますが、実際にはもっと細かい工程があり、加工だけでも6工程あるといいます。そして、そのひとつひとつ

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