お菓子を通して家庭の幸せを届ける~N.atural~
どんな人でも安心して食べてほしい。
そう思って素材にこだわったベーグル屋さんを営んでいるのは、川口幸奈さん。お店の名前は、自然のものを使っていることを分かりやすく知ってもらおうとN.atural 082 という名前にされました。ナチュラルなものを扱うおやつ(082)屋さんです。
「子どもが生まれて、何にも口にしていない身体に、添加物まみれのものを食べさせるのがすごく抵抗があった」と、お子さんが生まれたことをきっかけに食について勉強するようになったそうです。
季節によって毎回変わるメニューには、原材料も含めて紹介されています。
お店をオープンしたきっかけは、地域の方々からの声でした。
もともとお菓子作りが趣味だった川口さん。体に優しいお菓子を友達に紹介しているうちに、「マルシェに出店してみない?」と誘われて出店して以降、委託販売やイベントなど、色んな方から声をかけてもらったそうです。数年間は店舗を持たずに販売されていましたが、「町内でいつでも買えるようになったら嬉しい」という町民さんの期待の声もあり、つい2018年7月にお店をオープンされました。週に1度の販売日には、町内外からたくさんのお客さんが訪れ、早いときには2時間ほどで完売してしまうこともあるほど人気のお店になっています。
お話を伺っていると、「やってみない?と誘っていただいたから、お菓子の販売もやってみたし、お店も建てちゃった(笑)」と、迷いのないその行動力と覚悟がとてもかっこいい川口さん。
川口さんは結婚を機に錦江町に移住されて8年目になります。「ずっと錦江町に住むことになって、自分は何をしていくんだろうと思っていて。こっちで喜ばれて、自分のやりがいがあることをちゃんと見つけられたらいいなと思っていた」という川口さん。「本当に周りの方々のおかげでいろいろなチャンスをいただいてオープンできた」と常に周りの方々への感謝を口にされていました。
また、町民さん向けに開講される町民講座でも、川口さんのお菓子教室が始まりました。
この日の講座内容はりんごのタルト作り
「お母さんが作ったっていうのが一番うれしいと思うんです。だから、家で家族のためにお菓子をつくってほしいな」とおっしゃる川口さん。
その想いの源流は、川口さんが子どもの頃に自然と感じていたからかもしれません。
川口さんのお母さんは、もともと正食という玄米採食などの食事法を家庭に取り入れられていたそうです。当時は正食をおいしいと思って食べていなかったという川口さん。「自分が親になって、子どもに良いものを食べさせたいという気持ちが分かって・・・。母親が自分の身体の事を考えて食事をつくってくれたんだと思って嬉しかった」と話してくださいました。
親の手作りから伝わる愛情は、子どもの頃は分からないかもしれません。独り立ちしたり、自分が親になって初めて、手作りっていいなと感じるのではないでしょうか。
素材にこだわることと、お母さんに手作りしてもらいたいこと。どちらも、お菓子を通して家庭に幸せを届けるお手伝いをしたいという想いが込められてます。
川口さんの焼き菓子とベーグル生地は、そんな想いのまま、ほんのり甘く優しい味です。ぜひご賞味ください。
数量限定、N.aturalさんの有機天然酵母ベーグルはこちらからお買い求めできます。
youtubeやnoteでベーグルの作り方なども紹介されています⇩
ー追記ー
そんな川口さんですが、ご自身の人生が次のフェーズに移ってきたという感覚があり、ベーグル屋の跡を継いでくれる方を探していらっしゃいます。
以下、川口さんのSNS投稿より
ありがたいことにベーグルさんたちを待ってくださるお客様もいる。たくさん生み出してきたレシピもある。このままパタリと辞めてしまうのも、、、という気持ちで。どなたか引き継いでくださる方がいたらなぁ。。。と。
もしもご興味ある方おられましたら、ご連絡頂けると幸いです。
こんな方に!この先どんなふうに!は全くノープランです。お話ししながら決めていけたらな。と思っております。
川口さんのベーグルづくりに興味のある方は、ご連絡してみてください◎
https://www.instagram.com/yukinakwg/?hl=ja
取材・執筆 錦江町未来づくり専門員 馬場みなみ