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錦江しごと図鑑

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地域を、見えない土台の部分で豊かにしている大切な「しごと」。職業という仕事だけではない様々なかたちの「しごと」を通して町の人を紹介していきます。
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#仕事について話そう

【錦江町しごと図鑑】柔軟にコツコツと。 有川宏人さん

錦江町しごと図鑑15人目は、有川宏人さんです。90年続く錦江町唯一の印刷所「有川印刷」でまちの広告や事務用品などの印刷や*DTPを手がけていらっしゃいます。 錦江町で唯一根ざす印刷所、『有川印刷』 「昔、錦江町には印刷屋が3軒あったんですよ。僕が子どもの頃まで大根占印刷、逆瀬川印刷、うちの印刷所だったんですけど、2件は残ってない。逆瀬川さんからは事業をやめられるときに活字をもらったらしいです。昔はパソコンがなくて、タイプライターですら珍しい時期があったわけだから、 印刷

つながりが巡る幸せ。馬込由美子さん

錦江しごと図鑑、7人目は笹原地区に住む馬込由美子さん。 「私はですね、人と人との繋がりが本当に幸せに繋がるって思いながら生きてきました」 開口一番そうおっしゃった馬込さんに、人と繋がる豊かさについてお話を伺いました。 錦江町大根占の家で生まれ育ち、高校では家政科という料理や栄養、和裁などを学んでいたという馬込さん。 「大好きな女の先生がいらっしゃって、『私もいつか調理師の免許を取って、先生みたいになりたい』って言って。それで会社は滋賀の家政専門のところへ行ってました」

現場の体験が自分と未来をつくる。菖蒲久志さん

錦江しごと図鑑。6人目は、建設会社桑原組で建築部部長をされている菖蒲久志さんです。 町の建設に関わる人なら知らない人はいないというほど、多くの町の建築物に携わってこられた菖蒲さん。 現場のやりがいや次世代へ繋ぐことについて伺いました。 小中高と、ずっと地元で育ってきたという菖蒲さん。 高校を卒業したら体を動かす技術仕事がしたいと、福岡の鉄鋼会社に就職する予定でした。 「就職の誓約書まで出して、もう就職っていう段階まで来ていたんです。それで兄がいたんだけど、 12月28日に急

好きなところで生きるように働く。木下朋子さん

錦江しごと図鑑5人目は、木下朋子さんです。 錦江町の池田地区で、お花屋さん「TRee Life」と農業を旦那さんと共に営んでいらっしゃいます。 池田地区は、お店は小さな商店と温泉があるくらいの小さな地区ですが、伝統行事である神舞が昨年復活したりと、地元の人たちの愛着も強い地域。 そんな池田地区で暮らす木下さんに、花と農を営む暮らしについて伺いました。 「出身は都城(宮崎県)なんです。旦那さんと同じ花屋の職場で知り合って、結婚してから高山の方に帰ってきました」 「第一子